両手に買い物袋を抱えて帰宅したのに、鍵がすぐ見つからない。家族が先に出たあと、玄関の施錠を忘れていないか気になる。そんな小さな不便を減らせるのがスマートロックです。
賃貸では、鍵交換や穴あけ工事は避けたい一方、退去時に元へ戻せるか、今のサムターンに合うかが気になります。後付けできることだけで決めず、玄関の寸法と家族の使い方を先に確認すると、買ったあとに困りにくくなります。
この3製品は、同じ工事不要タイプでも、SwitchBotとの連携、ハンズフリー解錠と合鍵共有、スマホ以外の解錠方法や後から足せる機能に違いがあります。まずは、どの場面を楽にしたいかを起点に比べます。
この記事で分かること
- 玄関で測る場所:サムターンの形状、ドア枠・ノブまでの余白、貼り付け面の状態
- 家族の使い方:アプリの合鍵、ハンズフリー、NFCや専用キーなどの違い
- 外出先からの操作:本体だけでできることと、ハブやWi-Fiモジュールが要ること
- 買った後の備え:電池交換、物理鍵、賃貸の原状回復を購入前に考えるポイント
製品の違いを先に比較
商品名や価格だけでなく、購入前に差が出やすい条件も横並びで確認できます。
| 商品 | 取付 | 解錠 | 遠隔・ハブ | 非常時 | 価格 | 購入先 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| サムターンに両面テープで後付け | アプリ・別売機器(構成確認) | ハブ併用が必須 | Bluetooth範囲内の緊急解錠・物理鍵携帯 | Amazonで最新価格を確認 | Amazonで見る 楽天市場で見る | |
| 両面テープ・穴あけ不要 | アプリ・Qrio Key(別売) | Qrio Hub併用 | CR123A電池・合カギ最大20本 | Amazonで最新価格を確認 | Amazonで見る | |
| 3Mテープ(特殊アダプターの場合あり) | アプリ・NFCタグ・Apple Watch | Hub3またはWi-Fiモジュール | CR123A電池2本・QRコード共有 | Amazonで最新価格を確認 | Amazonで見る 楽天市場で見る |
選び方の目安
賃貸の玄関に合う候補を3問で整理
使いたい解錠方法と連携、扉の確認状況から、最初に比べたい候補を整理します。取り付け可否は扉ごとの確認が必要です。
1. どの解錠方法を重視しますか?
2. 外出先からの操作や連携は?
3. サムターンの確認状況は?
選択すると、最初に比べたい候補が表示されます。
※ 診断は比較を始める目安です。購入前に自宅の扉とサムターンが各メーカーの適合条件を満たすか確認してください。
比較表と3問の診断は、候補を絞るための入口です。実際に取り付けられるかは、玄関の写真と寸法、今の鍵を手で回せるかで決まります。ここからは、各製品がどんな暮らしに合い、どこを確認しておきたいかを見ていきます。
SwitchBot ロック Pro
照明やセンサーなど、すでにSwitchBotを使っている家庭なら、玄関も同じアプリにまとめやすい製品です。帰宅時に荷物を置いてから別のアプリを開く手間を増やしたくない人や、家の機器を一つのシリーズで連携したい人に向きます。オートロックにも対応します。
設置と連携で確認すること
既存のサムターンへ両面テープで固定します。つまみの中心からドア枠まで40mm以上など条件があるため、メジャーで中心から枠までを測り、本体が回転したときに枠やドアノブへ当たらない余白も見てください。貼り付けられても、回転時に干渉すると使い続けにくくなります。
外出先からの操作や他のSwitchBot機器との連携には、ハブシリーズとの併用が必須です。本体だけで遠隔操作までできると考えず、ハブの費用と置き場所も含めて検討します。緊急解錠はBluetooth範囲内の案内なので、外出時は物理鍵を携帯します。単三形乾電池1.5Vを4個使うため、交換用をどこに置くかも決めておくと安心です。
Qrio Lock
スマートフォンを取り出さずに解錠するハンズフリー運用を試したい人や、家族・同居人に合鍵を配りたい家庭に検討しやすいモデルです。合鍵は最大20本まで共有できるため、家族がそれぞれ自分の方法で出入りしたい場合に候補になります。
両面テープで固定でき、穴あけ・工事は不要です。ただし、物理鍵でサムターンを回せることと、周囲に本体の設置スペースがあることが前提です。今の鍵を最後まで手で回せるか、貼り付け面に段差や汚れがないか、ドア枠までの距離を購入前に確認してください。
オートロックは開閉センサーでドアの閉扉を検知して施錠します。外出先からの操作・状態確認・音声操作にはQrio Hubが必要です。家族が使う機能を決めてから、本体に加える機器を選ぶと構成が分かりやすくなります。
電池はCR123Aです。通常モードでは片側2本で約180日、両側4本で約360日が目安です。省電力モードでは、それぞれ約420日、約840日まで延びます。片側・両側のどちらで使うかと省電力モードを決めておくと、交換時期を家族の予定に合わせやすくなります。Qrio Keyを使う場合は別売です。
SESAME 5
まずはスマートフォンで解錠し、必要になったらNFCタグやApple Watch、遠隔管理を足したい人に向きます。初めから機器を揃えず、暮らしの変化に合わせて機能を増やしたい家庭が選びやすい構成です。本体は付属の3Mテープで取り付け、オートロックにも対応します。
メーカー調べでは99%の鍵に対応可能とされていますが、特殊アダプターが必要な場合があります。自宅のサムターン形状を公式の適合情報で照合し、アダプターを使うなら取り付け面の厚みや出っ張りも確認してください。テープが貼れても、つまみを正しく回せない組み合わせでは使えません。
解錠はセサミアプリ、NFCタグ、Apple Watchに対応します。声で開け閉めしたい、外出先から施錠状態を確認したい場合は、Hub3かWiFiモジュールを追加して使う構成です。電池はCR123Aを2本使い、寿命は1年以上。家族への合鍵はQRコードで共有するため、誰にいつまで使わせるかを決めてから登録すると管理しやすくなります。SESAMEマグネットは別売です。
購入前に確認すること
- 取り付け位置:サムターンを回せるか、ドア枠やノブに本体が当たらないか、貼り付け面に段差や汚れがないかを確認する
- 賃貸の原状回復:両面テープ式でも、退去時の扱いは契約と貼り付け面の状態で変わるため、管理会社の規約を確認する
- 電池:単三形かCR123Aか、片側・両側のどちらで使うかを確認し、予備電池をドアの外から取りに行ける場所へ置く
- 通信と追加機器:外出先から操作するなら、SwitchBotのハブシリーズ、Qrio Hub、SESAMEのHub3またはWiFiモジュールの費用と置き場所を確保する
- 共有方法:家族が普段使えるアプリの合鍵、QRコード、ハンズフリー、別売キーなどを選ぶ
玄関の鍵だけでなく、電源の入れ切りも自動化したいなら、スマートプラグの比較記事で家電側の選び方も確認できます。外出中の見守りまで考える場合は、月額料金なしの見守りカメラ比較も参考になります。
よくある質問
賃貸でも取り付けられますか?
今回の3製品は、既存のサムターンに両面テープで固定する方式です。鍵やドアに穴を開けずに始められますが、退去時に跡が残るかは契約や貼り付け面の状態で変わります。取り付け前に管理会社の規約を確認し、元の鍵や部品はなくさないよう保管してください。
本体だけで外出先から操作できますか?
本体だけで完結するとは限りません。外出先からの操作や状態確認には、SwitchBotはハブシリーズ、QrioはQrio Hub、SESAME 5はHub3またはWiFiモジュールが必要です。家のWi-Fi環境と追加機器の置き場所、本体以外の費用を合わせて考えます。
電池が切れたら家に入れませんか?
電池切れに備えて、物理鍵を携帯する運用を先に決めておきます。SwitchBot ロック ProはBluetooth範囲内での緊急解錠案内が確認できますが、外出先から同じ操作ができるという意味ではありません。製品ごとの解錠手段と、予備電池を交換できるタイミングを家族で共有しておくと安心です。
迷ったときの選び方
家のSwitchBot機器とまとめて使いたいなら、寸法を確認したうえでロック Pro。スマートフォンを出さずに解錠したい、家族へ最大20本の合鍵を共有したいならQrio Lock。まずアプリやNFCで小さく始め、必要な機能を後から追加したいならSESAME 5が候補です。
どの製品でも、最初に今のサムターンを手で回せるか、ドア枠までの余白があるかを測ります。その次に、家族が実際に使う解錠方法と、外出先から状態を確認したいかを決めると、必要な追加機器まで含めて比較できます。
価格と在庫は確認時点の情報です。購入直前に販売ページの表示と、玄関の寸法、追加機器、賃貸契約の扱いをもう一度照合してください。